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2020/12/24

拡大新生児マス・スクリーニング検査に関して

令和2年10月1日よりロタウイルスワクチンの定期接種化が始まりました。現在2種類のワクチンが販売されていますが、いずれも生ワクチンであるため、重症複合免疫不全症(SCID)の赤ちゃんが内服した場合、ワクチンに含まれるウイルスにより重い感染症を起こす可能性があります。

 

重症複合免疫不全症の赤ちゃんは、生まれつき体の免疫細胞の働きが低下していることにより、細菌やウイルスなどの病原体に感染しやすく肺炎・中耳炎などを繰り返すことが知られています。この病気の発生頻度は5万人に一人程度と考えられていますが、早期発見により適切な治療が可能となります。

 

今までの新生児スクリーニング検査では調べることができませんでしたが、大阪母子医療センターを中心として、拡大新生児マス・スクリーニング検査(自費負担)として重症複合免疫不全症スクリーニング検査を行うことができるようになりました。

 

当院においても10月より出生された新生児全員を対象に検査を開始しました。

 

2021年3月まではパイロットスタディ期間中であるため患者さんの自己負担なしで検査を行っておりますが4月以降は5000円程度の自己負担が必要となります。

 

まれな病気ではありますが、生ワクチンを接種する生後2ヶ月までに検査することは赤ちゃんにとって有用なことだと思われますのでご理解のほどよろしくお願いします。

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